上沼健二
様々な音楽を糧とし、その場に溶け込むサウンドを創りだし添えるパーカッショニスト・ドラマー&フィドラー。
使いこなす楽器の種類は20を超え、カホン(Cajon)においてはいち早く演奏に取り入れ、独自の演奏スタイルを確立した。
日本でも数少ないバウロン(Bodhran)奏者として数回アイルランドに渡り、日本人として初めてバウロンフェスティバル「craiceann」に参加、現地やオーストラリアのメディアでも紹介され、注目を浴びる。演奏スタイルは伝統的な分野から先進的な奏法まで幅広く、日本でもこれまで、Sean Ryan、Kevin Ryan、Brian McGrath、Aidan Connollyのツアーを企画・共演、アイルランドの伝統音楽を普及する活動を展開している。
スペイン開催の世界最大級国際ケルト音楽祭「ortigueira」のコンテストではYuki Kojima率いるバンドのバウロン&ドラム奏者として優勝。全国・世界をまたにかけて活動する、日本を代表するケルティックドラマーの一人となる。
ジャンルを問わずライブ・レコーディングにもメジャー・インディーズ問わず数多く参加、幅広い音楽を吸収し、コンサートホール、レストラン、カフェ、ライブハウス、福祉施設、教育施設など、様々な場所で活動している。「eo Music Try」では寺前未来のバンドのパーカッショニストとしてグランプリ受賞経験も持つ。
これまでにアイルランド、アメリカ、インド、スペインを旅し、世界の音楽にふれ、ホームプレイスである南大阪に根ざした音楽を創りだし活動する、プロアマ含めた音楽団体「Skylish」を設立。バウロン・フィドル・カホンなどの楽器を中心に指導、ステージ演奏はもちろん、フラッシュモブ・パレードなど、さまざまな形で活動を展開している。
主な使用楽器:カホン・ガンクドラム・五弦フィドル・コンガ・ジャンベ・ダラブッカ・ドラム・ハピドラム・バウロン・ボンゴ・ヤンブーカホンetc.(五十音順)
好きな言葉:
「好きな人と、好きな楽器で、好きな音楽を」
「音楽は人の心を映す鏡である」。
どこまでも自由なスタイルを創りだしていくために、上沼は「フィドラー」である。
メロディも、リズムも、ハーモニーも包括してしまうこの楽器に魅了されてしまった上沼は、インストゥルメンタルユニット『濁音』、『knit』で多彩で独創的な作曲を手がける。
宮廷音楽のバイオリン、民族音楽のフィドル、双方の伝統に敬意を持ちながらも、
唯一無二の音を求めて、弦と打によるバンドサウンドを創りあげる。
躍動感にあふれるロックなステージから、生活に溶け込むような素朴なサウンドまで、
その可能性はとどまることを知らない。
叙情的で情熱的なフィドル(バイオリンの民族楽器としての呼称)による異国情緒の中に感じる、たしかな日本の心。上沼が生きてきて感じてきたこと、さまざまな出会いから得てきたものを、フィドルという楽器を通して、上沼という人間を通して、唄い、踊り、叫ぶ「道」、それがcaminus。2018年4月始動。
Respectful Fiddler:大森ヒデノリ(Yao)、Aidan Connolly(Dublin)
Favorite Fiddler: Tommy People(Donegal/Clare)、Dermy Diamond(Belfast/Dublin)、Martin Hayes(Clare/World)、 Pat O'Connor(Clare)、葉加瀬太郎(Osaka/World)、奥貫史子(Gunma/Canada)
※( )内は出身地・主な活動地域